【浅草寺観光】必見ポイント9選&ご利益をご紹介

およそ1,400年の歴史を誇る「聖観音宗 浅草寺」。慈悲深い観音菩薩を祀り、古くから多くの人々の信仰を集めてきました。東京下町のシンボルとして親しまれ、また東京を代表する観光名所として国内外からの観光客で賑わいを見せています。

年中無休境内無料・開堂時間は午前6時(冬季は6時30分~午後5時)、ライトアップは日没~午後11時まで行われており、夜でも境内に立ち寄ることができます。

浅草寺の基本情報・アクセス

■ 浅草寺
・住所:東京都台東区浅草2-3-1
・地図:グーグルマップで位置を確認
・ウェブサイト:浅草寺公式サイト
・アクセス:
都営浅草線、都営浅草線、東武スカイツリーライン・伊勢崎線「浅草駅」徒歩1分
つくばエクスプレス「浅草駅」徒歩8分
(徒歩は、駅から雷門までの所要時間)

 

浅草寺観光のポイント9選

ポイント1:参拝ルート

浅草といえば雷門。雷門といえば浅草。大きな赤い提灯が印象的な浅草寺の総門は下町地域のシンボル的な存在で、フォトスポットとしてもおすすめです。

正式名称は風雷神門といい、浅草寺はここから境内に入ります。参道となっていますので、浅草寺観光を行うなら”正面玄関”となる雷門から入ると良いでしょう
※雷門は、東京メトロ、都営地下鉄、東武鉄道の「浅草駅」のA3出口すぐです。つくばエキスプレス「浅草駅」は離れて位置しますので少し回り込む形となります(境内の西側・五重塔側にも通用門がありますのでそちらから浅草寺に入ることも可能です)。

浅草寺周辺マップ

雷門をくぐるとそこは「仲見世商店街」。宝蔵門まで続く約250メートルの道の両側に約90店舗が軒を連ね、江戸時代から続く老舗店や若者に人気の和雑貨のお店が立ち並びます。菓子や土産物店が充実していますので、ここで買い物を楽しむと良いでしょう。

宝蔵門までたどり着くといよいよ本堂が目の前です。


ポイント2:雷門と雷おこし

間口 11.4m・高さ 11.7mからなる朱塗りの門と、大きな提灯が印象的な風雷神門(通称雷門)。天慶5年(942年)に平公雅によって建立されたとされています(所説あります)。風神と雷神を門の左右に奉安しており、風水害を除け、伽藍を鎮護するために祀られています。
その後、度重なる火災で焼失と再建を繰り返し、現在の雷門は1960年に松下電器産業(現パナソニック)創業者の松下幸之助氏の寄進によって再建されたものです。

浅草名物の米菓、「雷おこし」は雷門に由来します。
江戸時代にはすでに販売されていたという記録が残ってるなど、200年以上の歴史があるようです。第二次大戦後に焼け野原になった浅草では、甘味を求めて雷起こしの発売予定時刻に長蛇の列ができていたのだとか。長年江戸っ子に愛された銘菓です。

 


ポイント3:仲見世通り

浅草寺雷門から宝蔵門までの約250メートル続く仲見世通り商店街は、浅草観光の目玉スポットの一つです。
江戸時代から続く歴史ある商店街で、約90軒の店舗が軒を連ね、提灯や人形、和菓子、金平糖など、浅草ならではのお土産が充実しています。

仲見世通り

画像引用:wikipedia


ポイント4:宝蔵門

宝蔵門は、雷門をくぐった参道奥に位置する朱塗りの楼門で、中に仁王像が安置されています(もともとは仁王門という名前でした)。浅草寺の山門として、参拝者を迎える重要な役割を担っています。
宝蔵門には、浅草寺に伝来するさまざまな経典や寺宝が収蔵されています。特に有名なのが、国の重要文化財に指定されている「元版一切経」。中国元の時代に伝わった一切経は、北条政子が源頼家の追善供養のために奉納したものです。

浅草寺 宝蔵門


ポイント5:浅草寺本堂

浅草寺の本堂は、正面間口約30メートル、奥行き約22メートル、高さ約23メートルという壮麗な造りになっています。本堂には、浅草寺の御本尊である聖観世音菩薩が祀られています。
※聖観世音菩薩は、秘仏とされており、一般公開されることはありません。
※毎年5月17日~18日に行われる「御開帳」の際には、特別に厨子から外され、参拝することができます。

本堂内には、聖観世音菩薩の脇侍である勢至菩薩と多聞天、風神雷神などの像が安置されています。また、天井には、狩野永信の弟子である狩野一信によって描かれた見事な天井画を見ることができます。

浅草寺 本堂


ポイント6:五重塔

浅草寺境内にある五重塔は、浅草のシンボルとして多くの人に親しまれています。朱色に塗られた美しい外観は、遠くからでも目を引きます。高さは約39メートルで、内部には釈迦如来像などの仏像が安置されています。
塔の各層にはそれぞれ意味があり、浅草寺の五重塔は「五智五如来」を象徴しており、釈迦如来の教えを体現しています。

浅草寺五重塔


ポイント7:ライトアップ

江戸開府四百年記念事業として、周辺の商店主らの発案のもと、国際都市浅草のイメージアップを目指したライトアップが2003年から毎日行われています(日没~午後11時まで)。対象となるのは浅草寺本堂・五重塔・宝蔵門・雷門。
観光のほか、カップルやデートにもお勧め。幻想的な夜の浅草寺を存分に楽しんでください。

浅草寺ライトアップ


ポイント8:浅草神社

三社様として知られる浅草神社。もともと浅草寺と一体でしたが、明治政府の神仏分離令により別法人となりました。そのため、現在でも浅草神社は浅草寺の境内・浅草寺本堂のすぐ隣に位置します(アクセス方法:外部リンク)。

例大祭の「三社祭り」は毎年5月中旬に行われます。クライマックスとなる雷門前での神輿のぶつか り合いは必見。戸っ子気質や浅草の伝統文化を感じられる機会です。

浅草神社

浅草神社

浅草神社 三社祭

三社祭 画像引用:ウィキペディア

 


ポイント9:ご利益と御朱印

浅草寺のご利益は「所願成就(願いが叶うこと)」。仕事、恋愛、病気の回復、受験、交通安全など、、心に願ったことを慈悲深い観音様が叶えてくれるという有難いパワースポットといえます。

参詣の証として頂く「御朱印」は、本堂西側の影向堂で受付。浅草寺で授かれるのは、ご本尊さまの御朱印と、浅草名所七福神の大黒天さまの御朱印の2種類です。

参拝

御朱印

 

浅草寺の歴史

浅草寺のはじまり

浅草寺は、東京台東区浅草にある都内最古のお寺です。その起源は古く、推古天皇36年(628年)に遡ります。当時、土師真中知という漁師が隅田川で光り輝く像を発見し、自宅に祀ったのが始まりと伝えられています。
この像こそが、聖観音菩薩像とされ、後に勝海上人によって建立された草堂に安置されました。これが浅草寺の前身となりました。

平安時代

平安時代に入ると、浅草寺は朝廷や貴族から厚い庇護を受け、一大宗教拠点へと発展しました。特に、天長5年(828年)には慈覚大師円仁が来寺し、本尊である聖観音菩薩像の「お前立ち」を造立。これが現在も浅草寺に伝わる秘仏となっています。しかし、その後は度重なる火災に見舞われ、伽藍は何度も焼失しました。しかし、その度に復興され、浅草寺は人々の信仰を集め続けました。

室町時代から江戸時代:徳川将軍家の庇護と繁栄

室町時代から江戸時代にかけては、浅草寺は浅草のシンボルとして多くの参拝客を集めました。特に、徳川家康は浅草寺を深く信仰し、寛永2年(1625年)には五重塔を再建するなど、多くの支援を行いました。
江戸時代には、浅草寺周辺は「浅草御府内」と呼ばれる江戸の中心地となり、参拝客でにぎわいました。また、仲見世通りが整備され、庶民の娯楽スポットとしても発展しました。

明治時代以降:近代化と現在

明治維新の神仏分離令により、浅草寺は一時的に浅草神社に改称されましたが、その後、浅草寺の名前に戻されました。
20世紀に入ってからは、東京大空襲による被害を受けましたが、復興され、現在も多くの参拝客を迎えています。近年では、外国人観光客も多く訪れるようになり、国際的な知名度も高まっています。

浅草寺は、1400年以上の歴史を持つ寺院であり、日本の宗教、文化、芸術において重要な役割を果たしてきました。現在も、多くの人々の信仰を集めるだけでなく、東京観光の重要な拠点としても位置づけられています。

 

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